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英検が4技能化に向けて変わった~今後の大学受験どうなる?~

英検を受験されたことがある(または受験する予定)の方々にとっては、2016年度の英検から、テスト内容や採点方式がリニューアルされたことに敏感に反応されてると思います…

 

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うちの教室の中学生と小学生が2016年第1回の英検の準2級を受験しました

問題が変わる1回目の試験だったので、長文の変更部分は過去問題もないまま(~_~メ)

二人とも合格したので良かったのですが、どんなふうに変ったのか、英検の変化によってこれから子供達は英語をどう学んでいくべきなのか、色々と考えさせられる時期にきています

 

そもそも英検とはなに?世界で通用するの?

英検の正式名称は「実用英語技能検定」と言い、公益財団法人日本英語検定協会 (Eiken Foundation of Japan) が実施する日本独自の検定です

1961年に社会教育審議会が文部大臣に対し、社会教育拡充方策の一環として、青少年および成人に学習目標を与え意欲を高める意味で技能検定が必要である旨を答申。

これを受けて、「実用英語の普及・向上」を目的として1963年4月に財団法人 日本英語検定協会が設立され、同年8月、文部省後援のもとに第1回実用英語技能検定(1級・2級・3級)を全国47都市で実施、約38,000名が受験。

 

「日本人の英語力の向上に適した検定である」と英検のホームページにもあるように、5級から準2級は日本の中学・高校の教科書のレベルに合わせた級設定になっています。

 

日本国内に於いては、資格として幅広く認知されていて、就職や受験の優遇に役立つものだと思います

 

世界に於いてはどうでしょうか?

日本英語検定協会によれば、実用英語技能検定は米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド等で約400の教育機関で認められている

引用:Wikipedia

TOEFLのスコアが9,000以上の大学や機関で活用されていることと比べると、世界での認知度はあまり高いものではないように感じます。

一部の学校への留学には英検のスコアが評価されるという程度ではないでしょうか

英検で海外留学https://www.eiken.or.jp/eiken/abroad/

 

私の教室では、小学校の生徒さんに任意で英検Jr.を受けてもらっています

英検Jr.というのは、合否を判定するものではなく、英語学習の達成度をみるもので、ブロンズ・シルバー・ゴールドとレベル分けされてます。

そしてその問題は殆どがリスニングです

私が、「英検って…」とふと疑問に感じるのは、

英検Jr.のゴールドのリスニングレベルは文法的にみると英検5級のリスニング問題より難しいものだということです

・・・というか、『5級レベルのリスニングは英検Jr.シルバーよりレベルが低い』ということです

何故なら、5級とは教科書での中1レベルに合わせてありますから… 過去形とか出てこないんです

(過去形なしに話すことは無理ですよね~~~)

教科書がそうだから仕方ないのですが、日本の英語学習の歪がここにあることを感じるのは私だけでしょうか…

 

 

 

何が変わったの?

で、テストは何が変わったのか?

これまでリーディング・リスニングが主な試験内容だったものを、ライティング・スピーキングの技能を加えた4技能をテストする試験にリニューアルされました

そして合格スコアのスケールや算出方法も変りました

問題に関しては、例えば、準2級の場合、

長文の空所補充問題において、これまでは空所の一語を選択肢から選ぶ形式でしたが、空所にあてはまるものを複数の語句からなる選択肢から選ぶ形式といたします。また、会話の空所補充の問題数を現状の8問から5問に削減し、全体の問題数のバランスや試験時間との調整を行いました

引用:日本英語検定https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2016renewal.html

 他の級など変更点は

2級の一次試験に英作文の記述問題が導入される。

1級の英作文のワード数が200ワード前後から220乃至240ワード前後へと増加し、問題文においてあらかじめ記載されていた6つのキーワードのうち3つを選択するという形式がなくなる。

準1級の英作文に関しては、ワード数は100ワード前後から120乃至150ワード前後へと増加し、従来の電子メールの返信という形式からエッセイ形式へと変更される。
今後、準2級と3級にも導入される予定。
4級と5級でも二次試験(面接)を実施する。
これにより、全ての級で一次試験(筆記)と二次試験(面接)が実施されるようになる。

引用:Wikipedia

これは、2020年度からの大学入試改革を見据えたもので、2020年から実施される学習指導要領の英語に関する改善点ともリンクしている

小学校英語は11年度に5~6年生で「話す・聞く」中心の外国語活動(週1コマ)が始まって以来の改革となる。改訂後は5~6年生で正式教科となり授業も週2コマに増加。「読む・書く」を入れて内容も充実させる。

 英語の教科化などで小学校6年間の総授業時間は140時間増える。中学校は変わらない。

引用:英語、小5から正式教科に 次期指導要領案 :日本経済新聞

国を挙げて、日本の英語教育を変えていこうとしているのは事実ですね~

 

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大学受験に影響するの?

入試を変えると、教育も変わる!?

入試に合格することに重きを置いている日本の勉強の体制を逆手にとったのか、大学入試を変えることで、英語への取り組みも変わりますでしょう~

これまでほぼ筆記のみの難し~いセンター試験の長文問題で合格してきた優秀な国公立の大学生なのに、英語を話せる人は少ないのをまじかで見てきました(>_<)

入試で4技能を計ることにすれば、当然受験生達はスピーキングやリスニングの学習にも力を注ぎます!=喋れる優秀な日本人が育つ!♡を目指している訳ですね

8月31日に、英検やTOEFLを大学入試でどう活用するか、文科省が案を公表しました

今の中学2年生が受ける2020年度に大学入試センター試験に代わって始まる新テストについて、文部科学省は31日、実施方法の検討状況をまとめ、公表した。英語では、TOEFLや英検のような民間試験を国が認定。受験生が受ければ、その成績を新テストの一部として大学の合否判定に使えるようにする。

引用:TOEFLや英検、大学入試で活用か 文科省が案公表:朝日新聞デジタル

現在既に民間試験を入試に取り入れている大学の次年度以降の活用については

■ 2017年度入試における英語外部試験の主な活用方法

現状、採用大学数が一番多い方式が「出願基準方式」だ。これは、学部(学科)への出願にあたり、外部試験での一定のスコアを取得していないと出願できない方式である。

次に、「みなし満点/みなし配点方式」がある。外部試験のスコアを一般入試やセンター試験の外国語のスコアに換算する方式で、満点に換算する場合や、外部試験のスコアに応じて80~100点などに換算するケースなど換算の仕方は色々ある。

このほか、採用大学はまだ少ないが「加点方式」(外部試験のスコアを一般入試やセンター試験の外国語のスコアに加点する)や「個別試験代替方式」(外部試験のスコアをそのまま合否判定に活用する)など、活用方法は広がりつつある。

引用:4技能入試の現状と未来~2016年度入試を終えて、これからどうなる~(2) - 中学受験 高校受験パスナビ

 

ということで、大学入試には英検(TEAPというアカデミック版)やTOEFLの受験が必須になってしまう時代が来るかもしれません…

 

追記:2019年11月、2020年度から始まるはずだった英語民間試験の活用が見送られることになりましたね。お粗末…

 

 

まとめ

子供さん達に毎日英語を教えている私個人的な意見としては、『試験を変えると勉強も変わる』ということの意味は十分にあるとは思いますが…

やはり英語はコミュニケーションツールであって、『入試のために勉強する』ものではなく、もっと低年齢のころから楽しく英語を聞き取れる”耳”と発音出来る”口”を育てていくものだと感じています。

2020年度からの、小学5年生からの教科化と3年生からの必須化、「ようやく…」という思いの反面、『1年生からの必須化、3年生からの教科化』に早くなって欲しいと願うばかりです。

 

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